「1Z0-083の出題範囲はどこまで?」「合格ラインは何%?」「そもそもこの試験だけ受ければORACLE MASTER Goldになれるの?」——1Z0-083を調べ始めた方が最初に知りたいのは、こうした試験の全体像だと思います。この記事はその疑問に正面から答えます。

1Z0-083(Oracle Database Administration II)は、ORACLE MASTER Gold DBA 相当の試験で、マルチテナント管理・バックアップ/リカバリ・アップグレード・セキュリティなど「運用管理II」の領域を問います。合格ラインは執筆時点で一般に57%前後、問題数は約90問・試験時間は150分程度とされることが多いですが、いずれも試験バージョンで変わるため、必ず公式で最新を確認してください。

この記事は、バックエンドエンジニア歴8年・Java Gold・ORACLE MASTER Gold を保有する筆者が、1Z0-083の試験概要・出題範囲・合格ラインを、できるだけ正確に・網羅的に整理したものです。合格を煽らず、断定しすぎず、「執筆時点の目安」と「公式で確認すべき点」を明示して書きます。

※Oracleの認定試験は、出題範囲・出題形式・問題数・試験時間・合格ライン・受験料などが改定されることがあります。 試験バージョン(試験番号)も更新されうるため、本記事の制度説明は執筆時点(2026年)の一般的な理解にもとづく目安です。受験前には必ずOracle認定公式サイトおよびピアソンVUEで、自分が受ける試験の最新情報をご確認ください。

この記事で分かること
  • 1Z0-083とはどんな試験か(ORACLE MASTER Goldとの関係)
  • 1Z0-083の試験概要(試験時間・問題数・出題形式・受験料)
  • 1Z0-083の合格ライン(合格点)の目安
  • 1Z0-083の出題範囲(主なトピック領域)
  • 1Z0-083を受ける前提(Silver・研修要件)
  • 出題範囲から見た対策の方向性


1Z0-083とはどんな試験か(Goldとの関係)

1Z0-083は「Oracle Database Administration II(Oracle Database の管理II)」という試験で、ORACLE MASTER Gold DBA の認定に対応づけられる試験です。Oracle Database 19c を土台に、データベースの運用管理を一段深く問う内容になっています。

ORACLE MASTERは Bronze / Silver / Gold / Platinum という段階制で、Goldは「実務的なDB運用管理ができる」ことを示す上位区分です。試験番号との対応を、混同しやすいポイントとしてまず整理します。

グレード(DBA) 対応する試験番号 試験名 ざっくりした位置づけ
Silver 1Z0-082 Oracle Database Administration I 管理の基礎(日常的な管理・運用)
Gold 1Z0-083 Oracle Database Administration II 運用管理を一段深く(バックアップ/リカバリ・マルチテナント等)

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⚠️ 試験番号とグレードの対応、試験名は、Oracle Databaseのバージョン更新や認定体系の改定で変わることがあります。上表は全体像をつかむためのもので、正式な対応・試験番号は必ずOracle認定公式の最新情報で確認してください。

ここで注意したいのは、「1Z0-083=ORACLE MASTER Goldそのもの」ではないという点です。1Z0-083はGold認定に必要な「試験」ですが、Gold認定を受けるにはこの試験合格に加えて、Silver認定や研修要件といった条件が関わります(詳細は後述)。「試験に受かったのに認定が下りない」という誤解を避けるため、まず試験と認定は別物だと押さえておきましょう。

なお、ORACLE MASTER Goldの難易度・勉強法そのものはORACLE MASTER Gold の難易度と勉強法に、取得順序の全体設計はORACLE MASTER 取得ロードマップにまとめています。本記事は「1Z0-083という試験の中身(出題範囲・合格ライン)」に絞って解説します。


1Z0-083の試験概要(時間・問題数・形式・受験料)

1Z0-083は選択式の試験で、執筆時点で一般に公開されている情報では、試験時間は150分程度・問題数は約90問とされることが多いです。受験計画を立てるうえで押さえておきたい枠組みを整理します。

  • 出題形式:選択式(複数の選択肢から1つ、または複数を選ぶ形式)。記述・実技はなく、Oracle Databaseの管理タスクに関する知識・判断を問う設問が中心です。
  • 試験時間:おおむね150分程度とされることが多いです(試験バージョンで変わります)。
  • 問題数90問前後とされることが多いです(同上)。
  • 出題言語:日本語で受験できるのが一般的です。
  • 受験方式:テストセンターでの受験と、オンライン監督つきの受験から選べるのが一般的です。実施はピアソンVUEが担当します。
  • 受験料:Oracle認定試験の受験料が設定されています。金額は改定されることがあり、税・為替の影響も受けるため、申込前に必ず公式で確認してください。

⚠️ 試験時間・問題数・出題形式・受験料・受験方式は、試験バージョンの更新や制度改定で変わることがあります。本記事の数値は執筆時点の一般的な理解にもとづく目安です。受験する試験の正式な情報は、必ずOracle認定公式サイトおよびピアソンVUEでご確認ください。

1Z0-083は範囲が広く問題数も多いため、1問あたりに使える時間は決して長くありません。後述する出題範囲を「広く・確実に」押さえておかないと、知らない領域が出たときに時間を失いやすい試験です。筆者の体感でも、Gold帯は「深い1点突破」より「取りこぼしを減らす」戦い方が効きました。


1Z0-083の合格ライン(合格点)の目安

1Z0-083の合格ラインは、執筆時点で一般に公開されている情報では「おおむね57%前後」とされることが多いです。ただしこれは固定値として保証されたものではなく、試験バージョンや改定によって変わりうる数字です。ここが最も誤解されやすいので、丁寧に説明します。

Oracleの認定試験は、スコア制(一定の基準スコア以上で合格)です。1Z0-083の合格ラインとしてよく語られるのが「57%前後」ですが、次の点に注意してください。

  • 合格ラインは改定されることがある:Oracleは試験ごとに合格スコアを設定・見直しており、過去に語られた数値が将来も同じとは限りません。
  • 試験バージョンで異なりうる:同じ「Gold」帯でも、対象のDBバージョン・試験番号が変われば合格基準が更新される可能性があります。
  • 正答率=素点とは限らない:スコアの算出方法(配点・スケーリングの有無)は試験によって扱いが異なる場合があります。
項目 執筆時点の一般的な目安 注意点
合格ライン(合格点) おおむね 57%前後 改定・試験バージョンで変わりうる。必ず公式で確認
判定方式 スコア制(基準以上で合格) 素点そのままとは限らない

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⚠️ 合格ライン(合格点)は、試験の改定やバージョン更新で変わることがあります。「57%」はあくまで執筆時点で広く語られている目安であり、当社が保証する数値ではありません。受験前には必ずOracle認定公式サイトで、自分が受ける試験の正式な合格基準をご確認ください。

実務的なアドバイスとしては、合格ラインを「ギリギリ狙う」対策は避けるのが安全です。57%前後という数字を「約6割取れればいい」と捉えると、苦手分野をそのまま残しがちです。範囲が広い試験なので、得意分野で7〜8割、苦手分野でも取りこぼしを最小化して、合格ラインに対して余裕を作るのが現実的な仕上げ方でした。


1Z0-083の出題範囲(主なトピック領域)

1Z0-083の出題範囲は「Oracle Database の管理II」として、マルチテナント管理・バックアップ/リカバリ・アップグレード/移行・セキュリティ・領域/UNDO管理・パフォーマンス管理の基礎など、運用管理の実務に踏み込んだ領域が中心です。ここが1Z0-082(Silver帯)との最大の違いになります。

執筆時点で一般に知られている主なトピック領域を、ざっくり整理すると次のようになります(正式な出題範囲は試験バージョンごとに更新されるため、必ず公式の試験トピックを確認してください)。

領域 主なトピックの例 位置づけ
マルチテナント・アーキテクチャ CDB / PDB の作成・管理、PDBの接続・移動 Gold帯の重点領域のひとつ
バックアップとリカバリ RMANによるバックアップ・リストア、Flashback機能 運用管理IIの核。配点感が大きい印象
アップグレード・パッチ・移行 データベースのアップグレード、パッチ適用、移行手法 実務直結・意外と問われる
領域・UNDO・トランザクション管理 表領域・UNDO表領域の管理、領域の監視 管理者としての基礎運用
セキュリティ・監査 ユーザー/権限管理、監査、暗号化などの概念 安全な運用の観点
パフォーマンス管理の基礎 統計情報、AWR/ADDM等による監視・診断の考え方 チューニングの入り口
障害の診断・対応 障害の切り分け、診断機能の活用 運用トラブル対応

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出題範囲で特に押さえたい2領域

筆者の体感として、1Z0-083で特にボリューム・重要度を感じたのは次の2つでした。

  • バックアップとリカバリ(RMAN・Flashback):DB管理者の生命線であり、コマンドや復旧シナリオまで踏み込んで問われます。「どの障害に、どの復旧手段が最適か」を判断できる状態にしておくと強いです。
  • マルチテナント(CDB/PDB):19c以降の運用で中心となる考え方で、Gold帯で存在感が大きい領域です。用語(CDB・PDB・シードなど)と操作の対応を、実機で触りながら理解しておくと定着します。

⚠️ 上表・上記の重点はあくまで執筆時点の一般的な理解と筆者の体感にもとづく整理です。正式な出題範囲(試験トピックとその比重)は試験バージョンごとに更新されるため、対策を始める前に、必ずOracle認定公式の試験トピック(Exam Topics)で最新の範囲を確認してください。

出題範囲を見て分かるとおり、1Z0-083は「用語の暗記」だけでは足りず、「どの管理タスクを、どういう場面で、どう実行するか」という運用の理解が問われます。そのため、テキストを読むだけでなく、可能な範囲で実機(またはコンテナ等の学習環境)でコマンドを打ちながら覚えるのが効果的でした。具体的な勉強法はORACLE MASTER Gold の難易度と勉強法で、黒本+実機を軸に詳しく解説しています。


1Z0-083を受ける前提(Silver・研修要件)

1Z0-083はSilver(1Z0-082)を持っていなくても「受験」自体は可能なことが多いですが、ORACLE MASTER Goldの「認定」を得るには、Silver認定とOracle University所定の研修受講が要件になるのが基本です(執筆時点)。「試験合格」と「認定取得」は別物である点を、ここで改めて整理します。

  • ① 試験の受験:1Z0-083そのものは、前提資格がなくても申し込める形が一般的です。申し込みの具体的な流れ(ピアソンVUEでの予約から当日の持ち物まで)は1Z0-083の受験申込方法にまとめています。
  • ② Gold認定に必要なこと:Gold認定を受けるには、(a)下位グレードSilverの取得と、(b)Oracle University所定の研修受講(認定要件)が関わるのが基本です。1Z0-083に合格しただけでは、Gold認定が自動的に完了するわけではありません。

⚠️ ORACLE MASTERの認定パス(順序・前提資格・研修要件)は、過去にも改定された実績のある領域です。上記は執筆時点の一般的な理解であり、将来も同じとは限りません。認定に必要な要件は、学習計画を立てる最初の段階で必ずOracle認定公式サイトで確認してください。 これを知らずに進めると、「試験に受かったのに認定が下りない」という遠回りになりかねません。

前提となるSilver(1Z0-082)の難易度・勉強法はORACLE MASTER Silver の勉強法と難易度、その手前のBronzeはORACLE MASTER Bronze 勉強法と難易度にまとめています。Java GoldとどちらのGoldを先に取るか迷う方はJava GoldとOracle Master Goldどっちを先に取るかも参考になります。


出題範囲から見た対策の方向性

最後に、ここまで見た出題範囲・合格ライン・試験概要をふまえて、対策の方向性を整理します。細かい勉強法は別記事に譲り、ここは「試験の全体像から導ける戦い方」に絞ります。

  • 広く・取りこぼしを減らす:問題数が多く合格ラインが6割前後という構造上、狭く深く1点突破するより、全領域を一定水準まで底上げするほうが合格ラインを超えやすいです。
  • バックアップ/リカバリとマルチテナントを厚めに:出題範囲の中でも存在感が大きい領域です。ここを曖昧にしたまま本番に臨むと、失点が積み上がりやすい印象でした。
  • 実機・コマンドの手触りを作る:運用タスクを問う試験なので、読むだけより、実際にコマンドを打って挙動を確かめると定着します。
  • 合格ラインに余裕を持たせる仕上げ:57%前後を「ちょうど」で狙わず、模試・問題演習で安定して7割以上を出せる状態を目標にすると、本番のブレに強くなります。
  • 公式の試験トピックで範囲を最終確認:教材は試験番号・バージョンに対応した最新版を選び、出題範囲そのものは公式のExam Topicsで最終確認します。

試験日が目前で、残り時間をどの領域に振り分けるか決めきれない場合は、1Z0-083 直前1週間の追い込み法で優先順位の付け方を整理しています。

出題範囲の全体像がつかめたら、次は具体的な勉強法です。黒本(問題集)と実機を軸にした進め方はORACLE MASTER Gold の難易度と勉強法、取得順序の設計はORACLE MASTER 取得ロードマップにまとめています。データベースエンジニアとしてのキャリアに1Z0-083をどう活かすかはデータベースエンジニアのキャリアパスも参考にしてください。


1Z0-083 出題範囲・合格ラインのよくある質問(FAQ)

1Z0-083の合格ライン(合格点)は何%ですか?

A. 執筆時点で一般に公開されている情報では、合格ラインはおおむね57%前後とされることが多いです。ただしOracleの認定試験は合格点・問題数・試験時間が改定されることがあり、試験バージョンによっても異なります。「57%」は保証された固定値ではなく目安なので、受験前には必ずOracle認定公式サイトやピアソンVUEで、自分が受ける試験の最新の合格基準を確認してください。合格ラインを「ちょうど」で狙わず、余裕を持って仕上げるのが安全です。

1Z0-083の出題範囲にはどんなトピックが含まれますか?

A. 「Oracle Database 管理II」として、マルチテナント(CDB/PDB)の管理、バックアップとリカバリ(RMAN・Flashback)、アップグレード・パッチ・移行、監査とセキュリティ、UNDO・領域管理、パフォーマンス管理の基礎、障害診断などが中心です。用語の暗記だけでなく、運用管理タスクを「どういう場面でどう実行するか」まで問われます。正式な出題範囲は試験バージョンごとに更新されるため、公式のExam Topicsで確認してください。

1Z0-083だけ合格すればORACLE MASTER Goldになれますか?

A. いいえ、1Z0-083の合格だけではGold認定は完了しないのが基本です。執筆時点では、Gold認定には下位グレードのSilver取得が前提となり、さらにOracle University所定の研修受講が認定要件になる場合があります。「試験合格」と「認定取得」は別物です。認定パスは改定実績のある領域なので、受験前に必ず公式で最新の認定要件を確認してください。

1Z0-083の試験時間と問題数はどれくらいですか?

A. 執筆時点で一般に公開されている情報では、試験時間は150分程度、問題数は90問前後で、選択式(複数選択を含む)の形式が中心とされています。問題数が多いため1問あたりの時間は長くなく、範囲を広く押さえておく必要があります。これらは試験バージョンの更新で変わることがあるため、申込前に必ず公式・ピアソンVUEで最新情報を確認してください。

1Z0-083と1Z0-082の違いは何ですか?

A. 1Z0-082は「Oracle Database Administration I」でSilver DBA相当、1Z0-083は「Oracle Database Administration II」でGold DBA相当にあたります。1Z0-082が管理の基礎を扱うのに対し、1Z0-083はバックアップ・リカバリやマルチテナント、アップグレードなど、より運用管理に踏み込んだ範囲を扱うのが基本的な違いです。試験体系は改定されることがあるため、対応する試験番号は公式で確認してください。

まとめ:1Z0-083の出題範囲と合格ライン

1Z0-083(Oracle Database Administration II)の試験概要を整理します。

  • 試験の位置づけ:1Z0-083はORACLE MASTER Gold DBA相当の試験。ただし「試験合格」と「Gold認定」は別物で、認定にはSilver取得・研修要件が関わる(執筆時点)
  • 合格ライン:一般に57%前後とされることが多いが、改定・試験バージョンで変わりうる目安。ギリギリを狙わず余裕を持って仕上げる
  • 試験概要:選択式・試験時間150分程度・問題数90問前後が一般的な目安(バージョンで変動)。実施はピアソンVUE
  • 出題範囲:マルチテナント(CDB/PDB)、バックアップ/リカバリ(RMAN・Flashback)、アップグレード/移行、セキュリティ、領域/UNDO管理、パフォーマンス基礎、障害診断など。特にバックアップ/リカバリとマルチテナントが厚め
  • 対策の方向性:狭く深くより「広く取りこぼしを減らす」。用語暗記だけでなく実機での手触りを作る
  • 制度は改定されるため、合格ライン・出題範囲・受験料などは受験前に必ずOracle認定公式・ピアソンVUEで最新を確認する

出題範囲の全体像がつかめたら、次は具体的な勉強法です。黒本+実機を軸にした進め方と難易度の実感はORACLE MASTER Gold の難易度と勉強法、前提となるSilver(1Z0-082)はORACLE MASTER Silver の勉強法と難易度、取得順序の全体設計はORACLE MASTER 取得ロードマップにまとめています。Java Goldと比較してどちらを先に取るか迷う方はJava GoldとOracle Master Goldどっちを先に取るかもあわせてどうぞ。


免責:本記事は筆者の実体験および執筆時点で一般に公開されている情報にもとづく情報提供であり、特定の合格・成果を保証するものではありません。1Z0-083(Oracle Database Administration II)およびORACLE MASTERの出題範囲・出題形式・問題数・試験時間・合格ライン・受験料・認定パス(前提資格・研修要件)などの認定制度は改定されることがあり、Oracleは試験バージョンを更新することがあります。本記事に記載した合格ライン(57%前後)・問題数・試験時間などの数値は、執筆時点で一般に語られている目安であり、当社が保証する値ではありません。受験前には必ずOracle認定公式サイトおよびピアソンVUEで、自分が受ける試験の最新情報をご確認ください。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。