「Java Silver の過去問を解いておきたいけれど、どこにあるのか分からない」。基本情報技術者試験のように過去問が公開されている試験に慣れていると、最初に探してしまうのは当然です。
結論から言うと、Java Silver の過去問は公開されていません。Oracle が試験内容の開示を禁じているためです。代わりに使うのは、公式の「試験内容チェックリスト」と、その範囲をもとに作られた問題集や練習問題です。
筆者は Java Silver・Java Gold・ORACLE MASTER Gold を保有しています。この記事では、過去問が無い理由、練習問題を選ぶときの基準、使い方を整理しました。試験番号・配信終了日・合格ラインなどは、2026年10月6日に Oracle 日本の公式ページで確かめた内容だけで書いています。
この記事で分かること:
- Java Silver に過去問が無い理由と、「過去問」をうたう教材の注意点
- SE 11 と SE 17 のどちらの練習問題を解くべきか(配信終了の予定つき)
- 練習問題の選び方4つと、本番に進む目安
※試験番号・配信終了日・合格ラインなどの試験情報は、Oracle が改定することがあります。この記事は2026年10月6日時点の公式情報にもとづきます。受験前に、必ず Oracle の最新情報を確認してください。
結論:過去問の代わりに使えるもの早見表
Java Silver の対策で使えるのは「公式の出題範囲」「出版社の問題集」「練習問題サイトやアプリ」の3種類です。過去問そのものは手に入らないので、出題範囲に沿って作られた問題で練習します。
| 種類 | 何に使うか | 注意点 |
|---|---|---|
| 公式の試験内容チェックリスト | 出題範囲の確認。対策の地図になる | 問題は載っていない |
| 出版社の問題集 | 本番形式の演習の中心 | 受ける版(SE 11/SE 17)に合った版を選ぶ |
| 練習問題サイト・アプリ | すき間時間の演習、弱点の確認 | 作り手と作り方、対応する版を確かめる |
| Oracle の無償セミナー | 出題のポイントの把握 | 開催日が限られる |
| 「過去問」をうたう資料 | 使わない | 本番の問題の書き写しなら規約違反のおそれ |
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Java Silver に過去問が無い理由
Oracle の認定資格ガイドラインは、オラクル認定試験の内容を開示または共有することを「固く禁じられています」と書いています。試験を受けた人も、出題された問題を外に出してはいけない決まりです。そのため、基本情報技術者試験のような公式の過去問は存在しません。
同じガイドラインには、さらに次の2点が書かれています。
- いわゆる「ブレインダンプ」は不正行為。 試験に関する資料(ブレインダンプ)の作成への関与・利用・共有を、Oracle は不正行為とみなすとしています。
- 教材が正規かを確かめる責任は受験者にある。 試験対策に使う教材が不正行為のポリシーに違反しないことを確かめる責任は、受験者にあるとしています。
不正行為と判断された場合の措置として、ガイドラインは資格の取り消しや、認定プログラムへの参加禁止などを挙げています。「本番と同じ問題」をうたうサイトや資料は、合格への近道に見えても、取った資格そのものを失うおそれがあります。
もう1つ知っておきたいのは、不合格でも間違えた問題は教えてもらえないことです。Oracle は、試験のセキュリティと整合性を確保するため、不正解だった具体的な設問や解答は提供しないとしています。成績表に載るのは、範囲ごとの成績の内訳までです。
※出典:Oracle 日本「オラクル認定資格ガイドライン」(試験内容の開示の禁止・不正行為・成績表)
先に決める:SE 11 と SE 17 のどちらの問題を解くか
練習問題を探す前に、受ける試験の版を決めます。Oracle 日本の配信終了一覧によると、SE 11 の 1Z0-815-JPN は2026年11月30日に配信を終えます。SE 17 の 1Z0-825-JPN は2027年2月28日までです。Oracle は、Java SE 25 に対応した日本語試験を2026年11月下旬から配信開始する予定だとも告知しています。
| 項目 | SE 17(1Z0-825-JPN) | SE 11(1Z0-815-JPN) |
|---|---|---|
| 試験時間 | 90分 | 180分 |
| 出題数 | 60問 | 80問 |
| 合格ライン | 65% | 63% |
| 出題形式 | 選択問題 | 選択問題 |
| 配信終了(予定) | 2027年2月28日 | 2026年11月30日 |
| 範囲で目立つ違い | レコード・クラス、シール・クラス、switch 式、テキスト・ブロック、instanceof のパターン・マッチング | モジュール・システム、ラムダ式の理解、StringBuilder |
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範囲の違いは、両試験の「試験内容チェックリスト」を並べて読んだものです。SE 17 について Oracle は FAQ で、レコード・クラスやシール・クラス、switch 式などが出題トピックに含まれると説明しています。
ここから言えるのは次の3つです。
- SE 11 を受けるなら、残りは2ヶ月を切っている。 2026年10月時点で、配信終了の11月30日まで約8週間です。一度落ちると、受け直せる日程はさらに限られます。
- SE 11 向けの問題だけでは、SE 17 の範囲が足りない。 レコードやシール・クラスの問題は、SE 11 の問題集にはありません。
- 日本語試験を受ける。 Oracle Certified Java Programmer として認定されるには、日本語試験を受ける必要があります。Oracle は、英語試験では同時認定の対象にならないとしています。英語版の問題集を使う場合も、受けるのは末尾に -JPN が付いた日本語試験です。
SE 11 と SE 17 の範囲の違いや、Silver の次の Gold との関係はJava Silver と Gold の違いで詳しく整理しています。
※出典:Oracle 日本「配信終了試験一覧」(Java / Middleware)/「新着ニュース・お知らせ」(Java 認定試験の提供予定 2026/9/7)/「Java SE 17 Programmer I (1Z0-825-JPN) 試験」/「Java SE 11 Programmer I (1Z0-815-JPN) 試験」/「Java SE 17 認定資格」(よくあるお問合せ)
公式に用意されているもの
Oracle が公開している Java Silver の対策情報は、「試験内容チェックリスト」と、無償の試験対策セミナーの2つが中心です。2026年10月6日に Oracle 日本の Java SE 17・SE 11 の試験ページと Java SE 17 認定資格のページを確認した範囲では、過去問やサンプル問題の掲載はありませんでした。
試験内容チェックリスト(出題範囲)
各試験のページの「試験内容チェックリスト」に、出題範囲が項目で並んでいます。SE 17 なら「Java の概要と簡単なJavaプログラムの作成」「演算子と制御構造」「クラスの定義とインスタンスの使用」「継承とインタフェースの使用」「例外処理」といった大項目の下に、細かい項目があります。
使い方はシンプルです。練習問題で間違えた問題が、チェックリストのどの項目に当たるかを書き出していくと、自分の弱い範囲が見えてきます。問題集の目次がチェックリストとずれていないかを確かめる物差しにもなります。
無償の試験対策セミナー
Oracle 日本の新着ニュースには、無償セミナーの一覧が載っています。2026年10月6日の時点では、「Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 17 資格試験ポイント解説セミナー」(オンライン限定)が案内されていました。開催日は限られるので、受験の予定に合うときに使う補助と考えてください。
成績表の範囲別の内訳
受験後の成績表には、試験の主な範囲ごとの成績の内訳が載ります。不合格だったときは、ここで点が低かった範囲から練習問題を解き直します。
※出典:Oracle 日本「Java SE 17 Programmer I (1Z0-825-JPN) 試験」/「Java SE 17 認定資格」/「新着ニュース・お知らせ」(無償セミナー)/「オラクル認定資格ガイドライン」(成績表)
練習問題の選び方:4つの基準
練習問題は「版が合っている」「解説が理由まで書いている」「本番の形式に近い」「作り手と作り方が分かる」の4つで選びます。問題の数の多さより、この4つを満たしているかのほうが大事です。
基準1:受ける版に合っている
上の表のとおり、SE 11 と SE 17 は範囲が一部違います。問題集なら表紙や「はじめに」に対応する試験番号(1Z0-825-JPN か 1Z0-815-JPN)が書かれています。サイトやアプリなら、どの試験番号に対応するかの表示を確かめます。対応する版が書かれていないものは避けたほうが安全です。
基準2:解説が「なぜ」まで書いている
正解の記号だけでなく、誤りの選択肢がなぜ誤りかまで書いてあるものを選びます。Java Silver はコードを読んで「コンパイルが通るか」「実行結果はどうなるか」を判定させる問題が多く、理由が分からないまま正解しても、少し形を変えられると解けなくなります。
基準3:本番の形式に近い
本番は選択問題です。コードを読んで結果を選ぶ問題と、条件に合うものを「すべて選ぶ」形の問題に慣れておきたいところです。一問一答の暗記カードだけでは、この形式の練習になりません。
基準4:作り手と作り方が分かる
前の章のとおり、本番の問題の書き写しは規約違反のおそれがあります。出版社の問題集や、誰がどう作ったかを明示しているサイトを選びます。「本番と同じ問題」「的中」をうたうものは避けるのが無難です。
練習問題の使い方と、本番に進む目安
練習問題は「解く → 間違えた理由を仕様まで確かめる → 間違えた問題に絞って解き直す」の繰り返しで使います。本番に進む目安は、初めて見る問題でも合格ラインを上回れることです。
筆者のやり方
筆者が Silver を受けたときは、問題集(いわゆる黒本)を中心にして、次の流れで進めました。
- 参考書で範囲全体を1周し、どんな分野があるかをつかむ
- 問題集を解き、間違えた問題は「なぜ間違えたか」を仕様まで戻って確かめる
- 2周目からは、間違えた問題と自信のない問題に絞って解き直す
- 解説を読んでも腑に落ちない挙動は、実際にコードを書いて動かして確かめる
いちばん効いたのは4つ目でした。解説を読んで「分かったつもり」でも、自分で書いて走らせると予想と違う結果になることがあります。勉強時間や教材の詳しい話は、Java Silver の勉強法の記事にまとめています。
本番に進む目安
周回数に決まりはありません。筆者は、次の2点を目安にするのがよいと考えています。
- 初めて見る問題でも合格ラインを上回れるか。 合格ラインは SE 17 が65%、SE 11 が63%です。同じ問題を何周もすると答えを覚えてしまうので、まだ解いていない問題や別の問題集で確かめます。
- 正解した問題も、理由を説明できるか。 当てずっぽうで正解した問題は、本番では落とす問題と考えます。
⚠️ 合格ラインちょうどの手応えで受けると、本番の初見の問題で下回ることがあります。ここで書いた目安は筆者個人の考えで、合格を保証するものではありません。
練習問題でよく間違える分野
Java Silver の練習問題で点を落としやすいのは、「初期化の順番」「演算子の評価順」「ラッパークラスとオートボクシング」「var の使える場所」のように、普段なんとなく書いている部分です。
- 初期化の順番:static 初期化子、インスタンス初期化子、コンストラクタがどの順で何回走るか
- 演算子:前置と後置のインクリメント、文字列の連結が左から評価されること、
&&と&の短絡評価の違い - ラッパークラス:
Integerの==比較、null のアンボクシングで起きる例外 - var:フィールドや引数には使えない、初期化子が無いと使えない、などの制約
たとえば初期化の順番は、次のような問題で問われます。

この問題は、new を2回呼んだときに static 初期化子も2回走ると思い込んでいると間違えます。選択肢には「static 初期化子は new のたびに走る」「コンストラクタが先に走る」といった、よくある思い込みがそのまま並んでいます。
同じ形の練習をしたい方は、筆者が運営するエンジニア資格合格ラボの Java SE Silver 問題演習で試せます。無料サンプルは登録なしで解けます。問題と解説は AI が作成したもので、有資格者の監修は経ていません。また、収録範囲は SE 11 で、SE 17 には対応していません。SE 11 の試験は2026年11月30日に配信終了予定なので、SE 17 を受ける方は、レコードやシール・クラスなど SE 17 で増える範囲を別の教材で補ってください。
Java Silver の過去問・練習問題のよくある質問(FAQ)
Java Silver の過去問は公開されていますか?
「過去問」と書かれたサイトや問題集を使ってもいいですか?
SE 11 と SE 17 のどちらの練習問題を解けばいいですか?
練習問題は何周すれば本番に進めますか?
Java Silver の練習問題は無料で解けますか?
まとめ:Java Silver の過去問と練習問題
- 過去問は公開されていない。 Oracle が試験内容の開示を禁じており、ブレインダンプの利用は不正行為とみなされる。
- 先に版を決める。 SE 11(1Z0-815-JPN)は2026年11月30日、SE 17(1Z0-825-JPN)は2027年2月28日に配信終了予定。SE 25 の日本語試験は11月下旬から配信開始予定。
- 公式の出題範囲を地図にする。 試験内容チェックリストで、間違えた問題がどの範囲かを書き出す。
- 練習問題は4つの基準で選ぶ。 版・解説・形式・作り手。
- 本番に進む目安は、初見の問題で合格ラインを上回れること。
Silver に受かったあとは Gold が次の段です。Bronze から順に取るか迷っている方はJava Bronze は取るべきかを、Gold の問題集選びはJava Gold の問題集の選び方を参考にしてください。
参考にした公式ページ(2026年10月6日に確認)
- https://www.oracle.com/jp/education/certification/guidelines/
- https://www.oracle.com/jp/education/certification/discontinued-exams/
- https://www.oracle.com/jp/education/news/
- https://www.oracle.com/jp/education/certification/javase-17-programmer-1/
- https://www.oracle.com/jp/education/certification/javase-11-programmer-1/
- https://www.oracle.com/jp/education/certification/javase-17-certification/
免責:本記事は、2026年10月6日時点で Oracle 日本が公開している情報と、筆者個人の受験経験にもとづく情報提供です。試験番号・配信終了日・合格ライン・出題範囲・ガイドラインは Oracle により改定されることがあります。受験の前に、必ず公式サイトで最新の情報を確認してください。本記事は合格や特定の成果を保証するものではありません。
