「AWS認定は取ったあとに更新が要るのか」を調べてきた方へ。結論、3年間有効で、期限が切れる前に再認定が必要です。再認定には「更新」と「維持」の2系統があり、選び方で費用も手間も変わります。AWS公式を2026年8月31日に確認して整理しました。
AWS認定の有効期限は3年【結論】
AWS認定には有効期限があり、公式ページには「この認定資格は 3 年間有効です」と明記されています。これはソリューションアーキテクト アソシエイト(SAA)の公式ページに書かれている記述です。取得して終わりではなく、3年ごとに一度は手を動かす前提の資格だと考えてください。
ここが、資格によって扱いが大きく分かれるポイントです。IT資格には「一度取れば失効しないもの」と「定期的な再認定が要るもの」の両方があります。AWS認定は後者にあたります。
再認定を意識せずに放置すると、失効してから気づくことになります。失効すると、後述する認定者向けの割引バウチャーも使えません。まずは自分の認定の期限がいつなのかを、AWS認定アカウントで確認するところから始めるのが確実です。
⚠️ AWS認定の有効期限・再認定オプション・費用・試験バージョンなどの制度は改定されることがあります。本記事は執筆時点(2026年8月31日)にAWS公式ページで確認した内容の整理です。手続きの前には、必ずAWS認定公式でご自身の認定の最新条件をご確認ください。
再認定には「更新」と「維持」の2系統がある
AWSの再認定ページでは、再認定が 「更新(Renew)」 と 「維持(Maintain)」 の2つに分けて説明されています。この2つは延長される期間も手段も違うので、混同しないでください。
| 項目 | 更新(Renew) | 維持(Maintain) |
|---|---|---|
| 延長される期間 | 3年 | 1年 |
| 主な手段 | 対象試験の最新バージョンに合格する | AWS Skill Builder で所定の内容を完了する |
| 費用の目安 | 受験料(50%割引バウチャーの対象) | AWS Skill Builder の有料サブスクリプション |
| 前提条件 | 認定が有効であること | 認定が有効であること |
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※この章の内容は AWS 公式「AWS 再認定」ページ より
押さえておきたいのは、どちらも「認定が有効であること」が前提だという点です。公式には更新・維持のそれぞれについて「認定が有効である必要があります」と書かれています。期限が切れてからでは、この2つの選択肢は使えません。
もう一つ、見落としやすい仕様があります。延長は既存の期限に上乗せされるのではなく、手続きを完了した日を起点に数え直されます。公式FAQには「その再認定アクションの完了日に基づいて期間が延長されます」とあります。試験で更新した場合は「その試験の修了日から 3 年が加算されます」という説明です。
つまり、期限のかなり手前で更新すると、残っていた期間はその分だけ短く終わります。かといってギリギリまで引っ張ると、不合格だったときに手がなくなります。この2つのバランスは後半の逆算スケジュールで整理します。
レベル別の再認定オプション(公式一覧)
再認定の手段は、認定のレベルごとに用意されているものが違います。AWS公式の再認定ページに掲載されている内容を整理すると、次のようになります。
Foundational(入門)
| 認定 | 再認定オプション |
|---|---|
| AWS Certified Cloud Practitioner | ①ゲームベースの学習 AWS Cloud Quest: Recertify Cloud Practitioner を完了(試験も準備も不要・無料)②最新版のCLF試験に合格 ③Associate レベルのいずれかに合格 ④Professional レベルのいずれかに合格 |
| AWS Certified AI Practitioner | ①この試験の最新バージョンに合格 ②最新版の AWS Certified Machine Learning Engineer - Associate に合格 |
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Cloud Practitioner だけは、試験を受けずに無料で更新できる道が用意されています。ただし公式には、このオプションの対象になるのは「認定が 6 か月以内に期限切れになるとき」と書かれています。早すぎるタイミングでは使えない点に注意してください。
Associate(アソシエイト)
| 認定 | 再認定オプション |
|---|---|
| AWS Certified Solutions Architect - Associate | ①この試験の最新バージョンに合格 ②AWS Certified Solutions Architect - Professional に合格 ③Skill Builder で維持 |
| AWS Certified Developer - Associate | ①この試験の最新バージョンに合格 ②AWS Certified DevOps Engineer - Professional に合格 ③Skill Builder で維持 |
| AWS Certified CloudOps Engineer - Associate | ①最新版の CloudOps Engineer - Associate に合格 ②DevOps Engineer - Professional に合格 ③Skill Builder で維持 |
| AWS Certified SysOps Administrator - Associate | ①最新版の CloudOps Engineer - Associate に合格 ②DevOps Engineer - Professional に合格 ③Skill Builder で維持 |
| AWS Certified Data Engineer - Associate | この試験の最新バージョンに合格 |
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ここで見落としやすいのが SysOps Administrator - Associate です。公式の再認定オプションは、同じ名前の試験ではありません。CloudOps Engineer - Associate の最新バージョンに合格することとされています。SysOpsを持っている方が「同じ試験を受け直せばいい」と思って探すと、目当ての試験名が見つからず戸惑う可能性があります。
Data Engineer - Associate の欄には、Skill Builder による維持のオプションが挙げられていません。認定によって選べる道の数が違う、という点も押さえておいてください。
Developer - Associate は、2026年12月1日に DVA-C02 の受験が終了し、改訂版 DVA-C03 へ移行します。これから受ける方の版の選び方はAWS DVA 勉強法|C02とC03どちらを受ける?範囲と対策にまとめています。
Professional・Specialty
| 認定 | 再認定オプション |
|---|---|
| AWS Certified Solutions Architect - Professional | ①保有している認定の最新版 Professional 試験に合格 ②Skill Builder で維持 |
| AWS Certified DevOps Engineer - Professional | ①保有している認定の最新版 Professional 試験に合格 ②Skill Builder で維持 |
| AWS Certified Generative AI Developer - Professional | 最新版の Professional 試験に合格 |
| AWS Certified Security - Specialty | 保有している認定の最新版 Specialty 試験に合格 |
| AWS Certified Advanced Networking - Specialty | 保有している認定の最新版 Specialty 試験に合格 |
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Specialty には、公式表に Skill Builder での維持オプションが記載されていません。専門知識系の認定を持っている方は、再認定=試験と考えて計画するのが安全です。
※この章の一覧は AWS 公式「AWS 再認定」ページ より
⚠️ 認定の名称・試験の対応関係は改定されます。実際、SysOps Administrator から CloudOps Engineer への流れのように、再認定先の試験名が変わることがあります。手続きの前に必ず公式の最新表をご確認ください。
上位試験に合格すると下位も自動で再認定される
再認定の負担を最も軽くできるのが、この仕組みです。AWS公式のSAAページに、はっきりとこう書かれています。Solutions Architect - Professional を取得すると「Associate レベルの認定が自動的に再認定されます」。
同じ考え方は入門レベルにも適用されています。Cloud Practitioner の更新オプションには、Associate レベルの試験に合格すること、Professional レベルの試験に合格することが挙げられています。
この仕様が意味するのは、キャリアとして順にレベルを上げている人は、再認定を別作業として意識しなくてよいということです。SAAを取り、数年後にSAPへ進む。その合格が、そのままSAAの再認定にもなります。
逆に、Associate で止めておきたい人は、3年ごとに再認定という宿題が明示的に発生します。どの資格をどの順で取るかを設計する段階で、この更新コストまで含めて考えておくと後がラクです。全体像はAWS認定資格のロードマップにまとめています。
※この章の内容は AWS 公式「SAA - Associate」ページ および「AWS 再認定」ページ より
期限が切れてしまったらどうなるか
まず事実を押さえます。AWS公式は、更新についても維持についても 「認定が有効である必要があります」 と記載しています。これは裏返すと、期限が切れたあとは再認定オプションを使えないということです。
したがって失効後にもう一度AWS認定者になりたい場合は、対象試験の最新バージョンをあらためて受験することになります。認定者向けの50%割引バウチャーも、有効な認定を持つ人が対象です。失効してから動くと、選択肢が減り、費用の面でも不利になります。
一方で、過去に試験に合格したという経歴そのものが消えるわけではありません。履歴書や職務経歴書に書く場合は、取得年をあわせて書くのが誠実です。有効期限のある資格は、取得年が書かれていないと採用側が現在の有効性を判断できません。書き方の考え方は職務経歴書の書き方も参考になります。
再認定にかかる費用と50%割引バウチャー
費用は、選ぶルートによって変わります。公式に記載されている内容を整理します。
- 試験で更新する場合:受験料がかかります。AWS公式のSAAページには、試験の費用として 150 USD と記載されています。日本円での実費は為替や税により変わります。円の料金と、それが見直される時期はAWS SAA の受験料はいくら?で整理しています。
- 認定者の割引:公式の再認定表には、各認定について「AWS 認定アカウント の 50% 割引バウチャーを使用してご利用いただけます」と記載されています。有効な認定を持っている人が使える特典です。
- Skill Builder で維持する場合:公式表には「AWS Skill Builder の有料サブスクリプションで完了できます」と記載されています。試験は不要ですが、サブスクリプションの費用がかかります。
- 無料のルート:Cloud Practitioner の AWS Cloud Quest: Recertify Cloud Practitioner は、公式表に費用が「無料」と記載され、試験も準備も不要とされています。
※この章の数値・記載は AWS 公式「AWS 再認定」ページ および「SAA - Associate」ページ より
つまり、現在の認定が有効なうちに動けば半額のバウチャーが使えるわけです。失効させてから受け直すと、この割引の対象から外れます。金銭面だけを見ても、期限内に動く価値ははっきりしています。
なお、再受験の準備をどう進めるかは、初回受験のときと基本的に同じです。範囲の広さに対して手を動かす時間をどう確保するかが要点になります。勉強の進め方はAWS SAA 勉強法【独学】、働きながら時間を作る方法は働きながら資格を取る勉強時間の作り方にまとめています。
いつから動けばいいか(逆算の目安)
制度の仕様から、動き出す時期には自然な「ちょうどよい幅」があります。整理すると次のとおりです。
① まず期限を確認する。AWS認定アカウントから、保有している認定と有効期限を確認できます。ここが起点です。期限を把握していない状態では、どんな計画も立てられません。
② 早すぎる更新は損になりうる。前述のとおり、延長は手続きの完了日を起点に数え直されます。期限まで2年残っている段階で試験に合格しても、そこから3年になるだけです。残りの2年は引き継がれません。
③ ギリギリすぎるのも危ない。試験は一度で受かるとは限りません。不合格だった場合に再受験する余地を残しておく必要があります。
④ Cloud Practitioner の無料ルートには時期の条件がある。公式には、Cloud Quest による再認定の対象になるのは「認定が 6 か月以内に期限切れになるとき」と記載されています。このルートを狙うなら、早すぎる着手はできません。
以上から、試験で更新するなら期限の3〜6か月前あたりに準備を始め、期限の1〜2か月前に受験する、という組み立てが現実的です。上位試験を狙っている人は、その受験時期を認定の期限に合わせておくと、再認定と昇格を1回で済ませられます。
⚠️ ここで示した「3〜6か月前」は、公式が定めた基準ではなく、上記の制度上の制約から逆算した目安です。必要な準備期間は、実務経験や学習時間の取り方によって大きく変わります。
再認定に向けて感覚を戻す1問としては、セキュリティグループとネットワークACLの戻り通信の違いを問う演習問題のような基礎の確認から入るのが手堅いです。
「期限のある資格」と「ない資格」を分けて考える
AWS認定を軸に資格を考えるなら、更新コストが継続的に発生するかどうかという観点で資格を分類しておくと、計画が立てやすくなります。
オラクルのJava資格やORACLE MASTERは、従来、取得した資格そのものに有効期限が設定されておらず、更新も不要とされています。AWS認定のような3年ごとの再認定を求められる制度ではありません。詳しくはJava Gold の有効期限と更新の要否、ORACLE MASTER Gold の有効期限で整理しています。
この違いは、どちらが優れているという話ではありません。クラウドはサービスの追加・変更が速く、数年前の知識がそのまま通用しにくい領域です。定期的な再認定は、その速さに認定の内容を追随させるための仕組みだと理解すると納得しやすくなります。
実務上のポイントは、期限のある資格を何本も抱えすぎないことです。3年ごとの再認定が3本重なれば、毎年何かしらの更新に追われることになります。資格を増やす前に、維持にかかる時間と費用まで見積もっておいてください。資格選び全体の考え方はエンジニアの資格ロードマップ、取った資格を評価につなげる方法は資格を活かした転職の進め方が参考になります。
⚠️ オラクル認定の制度についても改定の可能性があります。判断の前にはオラクル公式(Oracle University)で最新情報をご確認ください。
AWS認定の有効期限・再認定のよくある質問(FAQ)
AWS認定に有効期限はありますか?何年で切れますか?
AWS認定の「更新」と「維持」は何が違うのですか?
上位の試験に合格したら、下位のAWS認定も更新されますか?
AWS認定の有効期限が切れてしまいました。どうなりますか?
AWS認定の再認定にはいくらかかりますか?
早めに更新すると、残っている有効期間は繰り越されますか?
Java Gold や ORACLE MASTER にも有効期限はありますか?
参照した一次情報(AWS 公式)
本記事の制度・費用の記述は、次のAWS公式ページを 2026年8月31日 に確認して整理したものです。制度は改定されることがあるため、手続きの前にはご自身で最新の内容をご確認ください。
- AWS 再認定(AWS 公式):更新と維持の違い、レベル別の再認定オプション表、費用、期間の加算に関するFAQ
- AWS Certified Solutions Architect - Associate(AWS 公式):「3 年間有効」の記載、上位試験による自動再認定、試験の費用
- 試験前の情報とポリシー(AWS 公式):受験のスケジューリング・本人確認などの受験ポリシー
まとめ:AWS認定の有効期限と再認定
AWS認定の有効期限と再認定について、要点を整理します。
- 有効期限は3年。AWS公式のSAAページに「この認定資格は 3 年間有効です」と明記されている
- 再認定は「更新(3年延長)」と「維持(1年延長)」の2系統。更新は試験合格が中心、維持はAWS Skill Builderで完了する
- どちらも「認定が有効であること」が前提。失効後は再認定オプションを使えず、受験し直すことになる
- 上位試験の合格で下位も自動的に再認定される。SAP合格でAssociateレベルが自動再認定、CLFはAssociate以上の合格で更新できる
- 延長は完了日から数え直される。既存の期限に上乗せされないため、早すぎる更新は残り期間を捨てることになる
- 費用は認定者向けの50%割引バウチャーの対象。Cloud Practitioner には試験不要・無料の再認定ルートもある(期限6か月以内が条件)
- SysOps Administrator - Associate の再認定先は CloudOps Engineer - Associate。試験名が変わっている点に注意する
- オラクル系の資格(Java Gold・ORACLE MASTER)は従来 有効期限なし。更新コストの有無で資格を分類して計画する
AWS認定は「取ったら終わり」ではなく、3年ごとに小さな宿題が来る資格です。ただし、上位試験を狙う流れの中に組み込めば、その宿題は自然に片づきます。まずはAWS認定アカウントで自分の期限を確認し、いつ・どのルートで動くかを決めておいてください。
次の一歩としては、再受験の準備ならAWS SAA 勉強法【独学】、上位へ進む道筋ならAWS認定資格のロードマップが参考になります。資格全体をどう組み立てるかはエンジニアの資格ロードマップ、有効期限のない資格との違いはJava Gold の有効期限もあわせてどうぞ。
免責:本記事は執筆時点(2026年8月31日)にAWS公式サイトで公開されている情報にもとづく情報提供であり、特定の合格・成果を保証するものではありません。筆者が保有しているのは ORACLE MASTER Gold と Java Gold であり、AWS認定を保有しているものではありません。AWS認定の有効期限・再認定オプション・費用・受験料・試験バージョン・試験名・認定区分などの制度は改定されることがあります。再認定の手続き・受験の前には、必ずAWS認定公式サイトでご自身の認定の最新条件をご確認ください。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
