「AWS SysOps を受けようとしたら、試験の名前が変わっていた」。そんな方に向けた記事です。
AWS SysOps Administrator は、SOA-C03 から「CloudOps Engineer - Associate」に名前が変わりました。旧版の SOA-C02 は、2025年9月29日で受験が終わっています。
筆者は AWS SAA の取得経験があり、SOA は保有していません。そのため体験談ではなく、AWS公式の情報で確かめられることだけを整理します。
この記事の結論
- 名前が変わっただけで、同じ認定の後継です。 SOA-C03 に合格すると「CloudOps Engineer - Associate」になる
- SysOps をすでに持っている人は、受け直さなくてよい。 認定名もさかのぼって変わらない
- SOA-C02 は2025年9月29日で終了、SOA-C03 は9月30日から実施
- 分野は6から5に減り、第1〜3分野がそれぞれ22%になった
- 試験は130分・65問(採点対象50問)・合格点720。受験料は 150 USD(円の料金表では 20,000円)
SysOps Administrator から CloudOps Engineer へ:何が変わったか
AWS公式の認定ページには、次のように書かれています。
- AWS Certified CloudOps Engineer - Associate の旧称は、AWS Certified SysOps Administrator - Associate
- 名称の変更は、クラウド運用の進化と業界用語の変化を反映したもの
- 新しい名前になるのは、最新の試験バージョン(SOA-C03)に合格した人だけ
- SysOps Administrator を保有している人については、さかのぼって変更されない
旧版の認定ページには、SysOps の試験の最終受験日は「2025年9月29日」とあります。
※この章の内容は AWS「AWS Certified CloudOps Engineer - Associate」/AWS「AWS Certified SysOps Administrator - Associate」 より
試験コードと名前の対応
| 試験コード | 認定の名前 | 実施期間 |
|---|---|---|
| SOA-C02 | AWS Certified SysOps Administrator - Associate | 2025年9月29日まで |
| SOA-C03 | AWS Certified CloudOps Engineer - Associate | 2025年9月30日から |
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※この表の期間は AWS「SOA-C02 と SOA-C03 の比較」 より
試験コードの「SOA」は変わっていません。 検索するときは「SOA-C03」で調べると、新旧の情報を取り違えにくくなります。
すでに SysOps を持っている人はどうなるか
いちばん気になるのは、旧資格を持っている人の扱いだと思います。AWS公式の答えは、次の3点です。
- CloudOps Engineer の試験を受け直す必要はない
- SysOps Administrator の認定は、取得日から3年間有効
- DevOps Engineer - Professional と SysOps を両方持つ人は、最新の DevOps Pro に合格すれば両方を再認定できる
※この章の内容は AWS「AWS Certified CloudOps Engineer - Associate」 より
つまり、持っている認定は失われません。有効期限が来たときに、どの試験で再認定するかを考えればよい、ということです。
AWS 認定の有効期限と再認定のしくみは、AWS 認定の有効期限と再認定・更新方法で詳しく整理しています。筆者自身も SAA を失効させた経験があり、期限は取った日から数えて3年だと意識しておくのが大切だと感じています。SAA の側は、上位の Solutions Architect - Professional(SAP)に合格しても再認定できます。SAP の試験の中身と SAA との違いはAWS SAP の難易度と勉強の進め方で整理しました。
AWS SOA-C03 の試験概要
認定ページと SOA-C03 の試験ガイドから、基本情報をまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 130分 |
| 問題数 | 65問(択一選択または複数選択) |
| 採点される問題 | 50問(残り15問は採点されず、どれかは明示されない) |
| スコア | 100〜1,000 の換算スコア |
| 合格点 | 720 |
| 受験料 | 150 USD(円の料金表ではアソシエイト 20,000円・税が適用される場合あり) |
| 受験方法 | ピアソンVUE テストセンター、またはオンライン監督付き試験 |
| 言語 | 英語・日本語・韓国語・中国語(簡体字) |
| 有効期間 | 3年間 |
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※この表は AWS「AWS Certified CloudOps Engineer - Associate」/AWS「試験ガイド(SOA-C03)」/AWS「受験前(試験の料金)」 より
押さえておきたい3つのルール
① 未解答は不正解になり、推測での解答にペナルティはない。 試験ガイドに明記されています。分からない問題も、必ずどれかを選びます。
② 分野ごとの合格点はない。 試験全体のスコアで合否が決まる方式です。苦手分野をゼロにするより、配点の大きい分野で取りこぼさないほうが効率的です。
③ 採点されない問題が15問混ざっている。 どれが対象外かは分かりません。1問に時間をかけすぎないことが大切です。
なお認定ページには、簡体字中国語と韓国語の試験は2026年11月19日で終了すると書かれています。日本語の試験は、この終了の対象に含まれていません。
SOA-C02 と SOA-C03 の違い:配点と範囲
AWS は、試験ガイドの中に C02 と C03 の比較ページを用意しています。
| SOA-C02 の分野 | SOA-C03 の分野 |
|---|---|
| 1. モニタリング、ロギング、および修復(20%) | 1. モニタリング、ログ記録、分析、修復、パフォーマンスの最適化(22%) |
| 2. 信頼性と事業の継続性(16%) | 2. 信頼性と事業の継続性(22%) |
| 3. デプロイ、プロビジョニング、およびオートメーション(18%) | 3. デプロイ、プロビジョニング、オートメーション(22%) |
| 4. セキュリティとコンプライアンス(16%) | 4. セキュリティとコンプライアンス(16%) |
| 5. ネットワークとコンテンツ配信(18%) | 5. ネットワークとコンテンツ配信(18%) |
| 6. コストとパフォーマンスの最適化(12%) | (第1分野のタスク 1.3 へ移動) |
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※この章の内容は AWS「SOA-C02 と SOA-C03 の比較」 より
追加・削除・移動された内容
比較ページが挙げている変更は、次のとおりです。
追加されたもの
- EC2・ECS・EKS からメトリクスとログを集める、CloudWatch エージェントの設定と管理(タスク 1.1)
- CloudFormation と AWS CDK を使ったリソーススタックの作成と管理(タスク 3.1)
- リージョンやサービスの選択など、コンプライアンス要件の適用(タスク 4.1)
- CloudWatch のネットワークモニタリングの設定と分析(タスク 5.3)
範囲から外れたもの
- S3 の静的ウェブホスティングの設定(タスク 5.2)
移動したもの
- C02 のタスク 4.2 にあった VPN は、C03 のタスク 5.1 へ
- C02 の第6分野(タスク 6.1・6.2)は、C03 のタスク 1.3 へ
配点で見ると、第1〜3分野だけで66%です。モニタリング、事業の継続性、デプロイの3つが試験の中心だと分かります。
試験ガイドは2026年6月に改訂されている
SOA-C03 の試験ガイドには改訂履歴があります。バージョン1.0 は2025年9月30日、バージョン1.1 は2026年6月1日に公開されました。
改訂版では、いくつかのスキルの例示が変わっています。たとえばスキル 1.2.1 と 3.2.2 の例に「AWS DevOps Agent」が加わりました。スキル 1.3.4 の共有ストレージの例には「Amazon S3 Files」が加わっています。
AWS は、試験ガイドの改訂版を「変更が試験に反映される少なくとも1か月前に公開する」としています。2026年5月以前に作られた教材は、この改訂を反映していない可能性があります。
※この節の内容は AWS「改訂(SOA-C03)」 より
受験の前提と、SAA・DVA との違い
受験対象者として想定されている人
試験ガイドは、受験者に次の経験を求めています。
- AWS でのデプロイ、管理、トラブルシューティング、ネットワーク、セキュリティについて1年の経験
- システム管理者など、運用の職務で1年以上の経験
受験資格ではないので、経験がなくても申し込めます。ただし認定ページは、IT業務の経験がない人は先に Cloud Practitioner を取ることを勧めています。
推奨される知識には、スクリプト言語を1つ使えること、コンテナの基本、CI/CD と Git の理解も含まれています。
範囲外とされている作業
試験ガイドには、受験者に求めない作業も書かれています。
- 分散アーキテクチャの設計
- CI/CD パイプラインの設計
- ハイブリッドネットワークやマルチ VPC ネットワークの設計
- ソフトウェアの開発
- コストと総保有コストの分析、課金と請求の管理
※この章の内容は AWS「試験ガイド(SOA-C03)」 より
設計はしないが、動いているしくみを監視し、直し、守る。 SOA-C03 は、そういう運用担当の立場の試験です。
| AWS SAA | AWS DVA | AWS SOA-C03 | |
|---|---|---|---|
| 中心になる立場 | 構成を設計する | アプリを開発・デプロイする | 動いている環境を運用する |
| 主に問われること | 要件に合う構成の判断 | SDK・CLI・API とデプロイ | 監視・復旧・自動化・保護 |
| 向いている人 | インフラ設計の担当 | バックエンド開発の担当 | 運用・インフラ保守の担当 |
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SAA の勉強法はAWS SAA 勉強法、DVA はAWS DVA 勉強法で解説しています。AWS 資格全体の順番はAWS 資格ロードマップをどうぞ。
SOA-C03 の勉強の進め方
AWS公式の試験準備の流れと試験ガイドをもとに、手順を4つに分けます。
ステップ1:C03 の試験ガイドを読む
教材より先に、SOA-C03 の試験ガイドを読みます。C02 の範囲表を見て勉強を始めないことが、最初の注意点です。比較ページで、追加・削除・移動された内容も確かめておきます。
ステップ2:配点の大きい3分野を、手を動かして覚える
第1〜3分野が66%を占めます。AWS の無料枠などを使い、次の流れを一度通すと、問題文の状況が浮かびやすくなります。
- EC2 に CloudWatch エージェントを入れ、メトリクスとログを集める
- アラームを設定し、しきい値を超えたときの通知や自動対応を試す
- CloudFormation か AWS CDK で、同じ環境を作り直せるようにする
- バックアップを取り、そこから戻す手順を試す
1と3は、C03 で追加された内容に直接つながります。無料枠の対象や条件は変わることがあるので、使う前に公式で確認し、課金に注意してください。
ステップ3:試験形式の問題でアウトプットする
認定ページは、AWS Skill Builder の4段階の準備計画を勧めています。公式の練習問題(Official Practice Question Set)などで、試験形式に触れる流れです。
正解した問題も、なぜ他の選択肢が違うのかまで説明できるかを確かめると、似た問題に強くなります。
ステップ4:時間を計って仕上げる
130分で65問なので、1問あたり2分ほどです。本番と同じ時間で通して解き、迷った問題は印を付けて先に進む練習をしておきます。
働きながら勉強を続けるコツは、働きながら資格の勉強をする方法にまとめています。
手元の SOA-C02 教材はどう扱うか
C02 の参考書や問題集を持っている人も多いと思います。比較表を見るかぎり、第2〜5分野の名前はほぼ同じで、重なる部分は多いです。
ただし、次の3つには注意が必要です。
- C03 で追加された内容は、C02 の教材には載っていない(CloudWatch エージェント、CDK など)
- S3 の静的ウェブホスティングは C03 の範囲外になった
- 2026年6月の試験ガイド改訂も、古い教材には反映されていない
C02 の教材は「重なる部分の土台」として使います。足りない部分は、C03 の試験ガイドと公式ドキュメントで補うのが確実です。

正直にお伝えすると、筆者が運営するエンジニア資格合格ラボの AWS SOA 問題演習は SOA-C02 対応です。SOA-C03 には対応していません。上の画面のとおり、ページの冒頭でもそう案内しています。
これから C03 を受ける方は、C03 の範囲に合わせた教材を選んでください。 教材を選ぶときは、表紙や説明に「SOA-C03」「CloudOps Engineer」とあるかを確かめてください。
受験料・キャンセル・再受験のルール
AWS公式の試験ポリシーから、申し込み前に知っておきたい点をまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受験料 | 認定ページでは 150 USD。円の料金表ではアソシエイト 20,000円(税が適用される場合あり) |
| 円の料金の更新 | 為替を反映して、少なくとも毎年1回、5月に更新 |
| 日程の変更 | 1つの予約につき2回まで。予約時間の24時間前まで |
| キャンセル | 予約時間の24時間前までなら返金。それを過ぎると返金されない |
| 再受験 | 不合格の日から14日たてば再受験できる。回数の制限はないが、毎回全額がかかる |
| 合格後 | 同じ試験は2年間 再受験できない(試験ガイドや試験コードが新しくなった場合は、新しいバージョンを受験できる) |
| 割引 | AWS 認定を1つ取得すると、次に受ける AWS 認定試験が50%割引 |
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※この表は AWS「受験前(試験の料金)」/AWS「受験後」/AWS「AWS Certified SysOps Administrator - Associate」 より
すでに SAA などを持っているなら、50%割引が使えます。 AWS 認定アカウントにサインインして使う形なので、申し込む前に確かめておくと損をしません。
よくある質問
AWS SysOps Administrator と CloudOps Engineer は別の資格ですか?
SysOps Administrator を持っていれば、CloudOps Engineer を受け直す必要はありますか?
SOA-C02 と SOA-C03 は何が違いますか?
AWS SOA-C03 の受験料はいくらですか?
SOA-C02 の参考書や問題集は、SOA-C03 の対策に使えますか?
まとめ:AWS SOA-C03 と CloudOps Engineer
- 名前の変更:SOA-C03 から「CloudOps Engineer - Associate」。SysOps の保有者は受け直し不要で、認定名もさかのぼって変わらない
- 実施期間:SOA-C02 は2025年9月29日で終了、SOA-C03 は9月30日から
- 試験概要:130分・65問(採点対象50問)・合格点720・150 USD(円の料金表では 20,000円)・有効期間3年
- 配点:第1〜3分野が各22%で、合わせて66%。コストの分野は第1分野へ統合
- 教材:C02 の教材は重なる部分の土台にとどめ、C03 の試験ガイドと2026年6月の改訂で補う
試験の名前が変わると、新旧の情報が混ざって調べにくくなります。「SOA-C03」という試験コードと、公式の試験ガイドを基準にするのが、いちばん迷わない方法です。資格を取る意味そのものに迷っている方は、エンジニアに資格は意味あるのかもあわせてどうぞ。
参考
- AWS「AWS Certified CloudOps Engineer - Associate」
- AWS「AWS Certified SysOps Administrator - Associate」
- AWS「試験ガイド(SOA-C03)」
- AWS「SOA-C02 と SOA-C03 の比較」
- AWS「改訂(SOA-C03)」
- AWS「受験前(試験の料金)」
- AWS「受験後」
免責:本記事は執筆時点(2026年9月)で AWS が公開している情報にもとづく情報提供であり、特定の合格・成果を保証するものではありません。筆者は AWS SOA(SysOps Administrator/CloudOps Engineer)を保有しておらず、本記事は受験体験記ではありません。試験の名称・出題範囲・問題数・受験料・合格基準・有効期限などの認定制度は改定されることがあります。受験前には必ず AWS 認定公式サイトで最新情報をご確認ください。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
